私が中国語を学ぶために台湾へ留学し、語学学校であまりの出来の悪さに発音矯正クラスに毎日強制的に通わされたことは前回書いた通りです。今回はこの発音矯正クラスで私が特に注意して学んだことを書いていきます。
発音してもらっているときはとにかく先生の口の形を観察
私は日本語で書かれた教材は一切持たずに台湾へ行ったので発音のコツのようなものについては全く前知識がありませんでした。なのでひたすら先生の口の形や舌の位置を見せてもらいました。ネイティブの先生に習っている人はぜひよく先生の口元を観察してみてください。
よくやってみせてもらったのは
bとp、 dと t、 gと kに代表される無気音と有気音の対立。この無気・有気の対立は日本語を母語とする人には最初ちょっとわかりにくいです。ポイントは有気音を発するときに大げさなくらい強く息を伴うことです。ネイティブでもアナウンサーの発音を聞いているとこの両者の違いは一般人より際立っています。
次にan と ang、in と ing、en と engなどの -nと -ngを含む音。
これはネイティブでも区別できていない人が実はかなり多いです(^^;)地方へ行けば行くほどできていません。
あと単母音で一番苦手だった e の音。
子音だと耳が日本語のサ行の音に勝手に分類しちゃうsとshとxの区別がつかなかったのでこの辺りはしつこいくらいに聞きました。
もちろん「そり舌音」も沢山実演してもらいました(これは外から舌の形や位置が見えない分大変ですが)
発音を学ぶには耳だけではやはり無理があるので、見える範囲で口の形や舌の位置の観察をしてみることをお勧めします。-u/wuや-Ü/yuなど音によっては唇の形を変えるだけで劇的に改善するものもあるので自分の口の形と先生の口の形を動画に撮ったりして比べてみてください。
今思うと女性同士だったからかなり近い位置で先生の口の動きをじーっと見せてもらってもそんなに嫌がられなかったけど、もし相手が異性だったら少し距離を置くなど工夫しないとややこしいことにもなりかねないので要注意です。