第3回なりきり朗読劇クラブ開催報告

本日2019年3月31日(日)に第3回の朗読劇イベントを開催しました。

今回の台本・メンバー

今回の台本はこちら

昨年11月からオンライン会議システムZoomを使って朗読劇イベントを開催しています。

第2回目から有料化し、「事前公開練習(約1.5時間)」と「本番(約1.5時間)」の二段階に分けて実施しています。

今回の参加者は読み手が3名、リスナーが2名。

うち3名がリピーターで、2名の方は朗読劇初参加でした。

今回は参加者5名全員が中国での長期滞在経験者の方たちばかり!

広州から上海、南京、北京、瀋陽に縁がある人たちがインターネット上で一堂に会すことができるんですからすごいですよね。(あ、ちなみに私は今回唯一の台湾クラスタです)

 

さて、今回の読み手である小林さん、meiさん、ちゃーちゃんさんは先週の3/23(土)の公開練習にも参加してくださり、みっちり練習していただいた成果がよく表れていた朗読劇でした。

形式としては、まず読み手3人にそれぞれ一人二役で読んでもらい、その後にペアを組んで得意な方の役を演じていただきました。

 

今回読んだ台本の前半部分は、感情的になっている如萍とそれをなだめようとする杜飞との会話の応酬なので、実際のドラマの映像を見ても相当早口でまくし立てるような場面でした。

 

25年ぶりにまた中国語に真剣に取り組みはじめたばかりで、今回初めてリスナーとして参加してくださった小松さんは

「あまりの早さに目がテンになってしまいました」

と感想を寄せてくださったほど。

 

日本語でも普段から早口だという小林さんは中国語でも早口。

お仕事で中国のメーカー担当者とケンカになる時もあるのでそこで鍛えられているとも仰っていました(^-^)

確かにネイティブとケンカするにはスピードは重要かも。

小林さんはお声が今回の杜飞の「おっちょこちょいのお調子者」の雰囲気にとってもマッチしていました。

こういうイキイキした会話での中でのリズム感をとるのが大変お上手で、単なる早口ではない上級者の音読でした。

 

 

朗読劇常連のちゃーちゃんさんは今回、いろいろ悩んだ末に「ドラマ本編の役者さんに引っ張られない自分なりの役作り」をされて臨まれました。

林心如のような可憐でかわいい如萍はできないと言っていましたが、なかなかしっとりとした如萍に仕上がっていていました。

杜飞に関しては後で「素の自分で」と言って読んだ時の方が却って杜飞らしさが出ていました。

ご本人も「なーんだ!これでいいのかぁ!」と一周回ってもとのところへ帰ってきた感じでした。

 

meiさんは可憐な女性役に定評がありますが、今回は一人二役で読んでもらった男性の杜飞の声も上手に演じ分けてくださり、さすが!という感じでした。

ただ単に文字を声に出して読むのではない声のかすれというか、微妙な揺れ具合が上手く人物の感情を再現していて聴いている側にとって大変心地よく、演じているキャラクターが目の前にむくむくと立ち上がってくる感じなのです。

どのようにしたらそんな魅惑的な声が出るのでしょうか。

実にうらやましい声質の持ち主です。

 

前回は読み手として、今回はリスナーとして参加してくださった盛香さん。

この一か月間ほどお子さんを連れて一時帰国中だそうです。

「みなさんの中国語を聞いて中国語モードに戻していかなきゃ~」と仰っていたのが印象的でした。

確かにしばらく話す環境がなくなると中国語筋肉も落ちてしまいます。

母語だと何も考えずに自動モードで思考も会話もできてとっても楽なんですよね~~

でも勉強熱心な盛香さんなら現地に戻ればすぐに勘が取り戻せるでしょうから心配ないです。

 

今回の豆知識

「订婚」:婚約・結納のことを指します。

中国では割と簡素に行うもので友人同士でお祝いしたりと比較的軽いイベントのようです。(特に何もしない人もいるそうです)

一方、台湾ではこの「订婚」は女性側がすべて取り仕切り、結婚式とほぼ同等の意味合いを持つ大事な儀式なので「婚礼」という表現も違和感なく使用できます。

歴史的なことまでは調べてはいませんが、このような慣習においては台湾が古い時代の形をそのまま引き継いでいる可能性が高いと思われます。

なので、ドラマにおいてもこの「订婚」の席で婚約者である男性(书桓)に逃げられたというのは如萍にとってどれだけ屈辱であったか、そして大学中の噂になって好奇の目に晒されてしまったということの重大さが分かると思います。

私も台湾時代に何度かこの「订婚」にお呼ばれしていますが、最初はやはりいわゆる「結婚式」よりかはカジュアルなものかと思っていました。でもいざ会場へ出向いてみるとかなりド派手にやる人も多くて大層びっくりしました。新婦側が取り仕切るので招待客の大半が新婦側の関係者となるようです。

このドラマとは逆のケースになりますが、お世話になった台湾の女性経営者で、その昔、300人規模(もっとかも)の「订婚」パーティーを催しておきながら婚約破棄をしたというツワモノがいます。肝心な理由は忘れてしまったのですが、お父さんが建設会社を経営されていたのでどうしてもこのレベルの披露宴となるようです。普通は大体100人前後でしょうか。それでも日本よりは招待客は多めですね(私もそうでした)。

 

「发誓・起誓」の手の挙げ方:杜飞が自分の目には如萍が外見も中身も見れば見るほど、知れば知るほど美しい、自分が嘘を言っているなら「让我天打雷劈」(雷に打たれて死んでもいい)と手を挙げて天に誓うシーン。

ちゃーちゃんさんが教えて下さったのですが、中国式はこの時の手の指は「中三本をピシッと合わせて、親指と小指は前で重ねる」のが決まりだそうで、一同へーーーっとなりました。(写真はネット上から拝借しました)

誓いのポーズ中国版

ちなみに台湾ではどうだったかなぁと思ってうちの夫にきいてみたら、台湾では一般的に5本指を隙間なくぴったりくっつけて誓うそうです。

誓いのポーズ台湾版

こ、こんなところにも差があるのですね~

まとめ

今回の朗読劇の全体的な感想としては、感情的の高ぶった早口なやりとりも、読み手のみなさんの基礎力の高さと練習で十分にクリアできていた点が素晴らしかったです。

発音の一つ一つは焦らず丁寧に身につけた上で、スピードとリズムも兼ね備えていくと、より生き生きとした感情の伝わる中国語に進化していくなぁと改めて思った次第です。

あ、でも「あそこの朗読劇は早口のシーンばかりで大変だよ」と言われても困るので、次はゆっくり読めるシーンを取り上げようかと思います(^-^;