クリスマスのちょっと前、中国外務省報道官の華春瑩氏の「シャンシャン違い」のほほ笑ましい報道はまだ記憶に新しいことかと思います。
こちらは中国メディアの報道
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http://news.163.com/17/1221/07/D65N20SG0001899N.html
こちらは日本メディアの報道
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http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3244419.htm?1513859719763
中国サイドでは華春瑩報道官に質問した日本人記者の英語の発音がひどいとか散々なこと書き込んでいる連中も多いけど、あの文脈で上野のパンダ「シャンシャン」と日本の外務省の杉山事務次官を聞き違えること自体、ちょっとおかしいなぁって正直思いました。
聞き間違えたというより、日本側の質問にはホイホイ受け答えはしない、通り一遍の「用意されたセリフ」を読み上げた風に私にはとれました。
まぁ、それがたまたまパンダだったからあんなほほ笑ましいオチがついたというか。普段は鉄面皮の華報道官の意外に可愛い笑顔が見られて中国の春瑩ファンは大喜びのようでしたね。
ところで、杉山と香香、確かに似ている音ではあります。
「杉山」はローマ字ピンインで表すとshān shān。「杉」も「山」も全く同じ発音で声調も一緒です。
音声はこちらで確認(google翻訳に飛びます。左下のスピーカーのアイコンをクリックすると音声が聞けます)
https://translate.google.co.jp/?um=1&ie=UTF-8&hl=ja&client=tw-ob#zh-CN/ja/%E6%9D%89%E5%B1%B1
一方、香香はxiāng xiāng。こちらは同じ文字を続けて読むので二つ目の「xiāng」を軽声にして読むことが多いです。報道官は勘違いに気づいたときに「あ、そっちのxiāng xiāngね!」と言ってましたが、この時彼女は軽声化させずに発音していました。(google翻訳さんも1声+1声で読み上げてくれます)
https://translate.google.co.jp/?um=1&ie=UTF-8&hl=ja&client=tw-ob#zh-CN/ja/%E9%A6%99%E9%A6%99
今回のように中国人でもうっかり聞き間違えることがあるくらいなので、日本人の耳にはどちらも同じ「シャンシャン」に聞こえますし、発音もしづらいです。
カナで中国語の発音を書き表すのは実はとても困難なんですが、敢えて書き表すなら杉山(shānshān)は「シャンシャン」で、香香(xiāng xiāng)は「シヤンシヤン」となるかな~~
家でこんな解説をしてたら息子が「じゃあ杉山香さんは「シャンシャンシャン」だね!!」と言っていました。確かに!!
ちなみに台湾訛りでは「shān shān」はほぼほぼ「sān sān」になります(^^♪