「水兵リーベ―僕の船~♫」といえば化学の授業で習った元素周期表の語呂合わせですが、最近わが家ではその「元素記号の歌」が毎日のように流れています。
一週間ほど前、わが家の中二男子が学校から帰ってくるなり「今日、理科で元素の周期表習ったよ~」とYouTubeでこの曲を流し始めました。
なんでも理科の授業の冒頭に毎回曲を流してみんなで歌うそうで、息子も毎日楽しそうに家で歌ってます。陽気でリズミカルな曲なので中高生にはいいですね。
私はこういう語呂合わせ暗記がどちらかというと苦手で「スイヘーリーベー」の時点で「水素、ヘリウム...え?リーベって?リーは何のリー?べーって何よ?」となってしまいます。日本語読みもローマ字読みも混在していますからね。実はかなり高度な暗記法なのではないかと思います。
同様な理由で歴史の年号も語呂合わせはだめでした。ストーリーを感じないと頭に入ってこないので史実の前後関係、エピソード重視派。年表とか自分で作って同じ時代にそれぞれの国でどんなことが起こっていたか俯瞰することで記憶していきました。というか、そもそも年号を問う設問自体が少なすぎて語呂合わせ暗記にエネルギーを費やすことは無駄だと考えている節もありましたし。
今はYouTubeのおかげで「本能寺の変」みたいに歴史の知識も動画で歌いながら(踊りながら)頭に入れることも可能です。いい時代になりました。
私の頃にもこんな動画があったらよかったのにな~と思います。
私のように語呂合わせではなく、ストーリー性を感じながら化学元素の世界を楽しみたい方には寄藤文平さんが書いた「元素生活」がおススメです。
寄藤さんが描くイラストがそれぞれの元素の特徴をよくとらえており、面白くてなかなかためになる読み物です。これを読んで私は元素周期表にある「ハロゲン族」とか「希ガス族」の意味が分かるようになりました。同じ「〇〇族」の元素たちは性質が似ていて親戚みたいなものなんですね。イラストではそれがうまく伝わるように髪形や服装などで表現しています。理系の人にはちょっと物足りないかもしれないけど、私のような文系で化学に未練がある人にはおススメ。
そんな元素記号づいてる中二男子のために先日購入したがこの本。
とにかく使用されている写真の美しさに目を奪われ、書店で即買いしました。一つ一つの元素記号にとっても平易な紹介文がついていて、聞いたこともないような元素が日常生活のどんなところで使われているのかが分かります。
たとえばベリリウム。ベリリウムって言われたってまずピンと来ないですよね?
実は宝石のエメラルドに含まれる成分だったんです。ちなみに緑色なのがエメラルドで、青だとアクアマリンだそうで。
ほかにもカルシウムだったらこんな写真。普通ならせいぜい「カルシウム→骨?」程度の連想ですが、こんな美しい自然景観を作り上げるのにも一役買っているんですね。
この本もストーリーを伴ったものなので初めて科学の世界に触れる子どもさんや図鑑が大好きだった元・子どもさんにお勧めいたします。ぜひともお手に取ってみてください。