翻訳と通訳に追われた6月と7月

8月になり、ようやく帰ってきました!タイトルの通り、翻訳と通訳に追われていて6月と7月は湘南すみっこ中国語教室は開店休業状態でした。不器用なため、いくつもの仕事を抱えながらだとブログの更新も、音読講座の開催もままなりません。この現状、何とかしたい!

私にとっての翻訳とは?

翻訳は若い頃からやっているけれど毎度〆切の恐怖に苛まされ、半徹状態を幾日もくりかえしてやっとの思いで提出するのは今も変わらず。計画的に作業をすることがどうしてもできなくて自己嫌悪に暮れます。翻訳直後は「うん、私天才!」とか思ったりすることもあるけど、後で見直すと大抵それは幻想だったりするのもつらいところです。

そうは言ってもそれなりに経験を重ねてきたことは確か。

今回はある企業の公式サイトの日本語版リライトのお仕事だったのですが、なかなか直し甲斐がありました。分量も多く、最初に仕事を受注した翻訳会社が複数の翻訳者に翻訳をさせた形跡が見て取れました。しかも中には日本語ネイティブではない翻訳者が訳したとみられる文章もありました。

こういう文章をリライトしていると、某通信社で在宅翻訳員をしていた頃、当時の支局長に死ぬほど赤ペンを入れられていた日々を思い出します。あの厳しい指導のおかげか、今は少しだけ技能面では上達したかもしれません。少なくても言葉の選び方というか「言い換え力」は多少成長したように感じます。日本語と中国語は漢字という共通点があるため、日中双方共に同じ字面の漢字の熟語が存在する場合はついそれに引っ張られてしまいがちです。が、あえてそれを使わずに中国語から日本語に訳す時は「訓読み」ならどう言うか?といくつか言い換えのバリエーションを考えている時に、ふとピッタリの言葉がひらめくと何とも嬉しい気分になるものです。それでも翻訳の道は険しくて、自分の仕事に満足するのがとても難しい。もっとサクサク楽しく訳せたらいいのに、と切に思います。

 

通訳は?

通訳も毎度「あ、あの時はああ言えばもっとわかりやすかったのに!」ということのオンパレードです。通訳と言えば割と最近どこかの通訳者さんブログで見かけた言葉が忘れられません。

「通訳は心臓が強い人向き、挫折に弱い人は不向き」

ああ。

なんだ。

それって私のことじゃん!!

って感じですが、通訳といっても今私がやっているのは展示会などの商談通訳がメインです。会議通訳とか同時通訳とかやるには確かに心臓が弱すぎるようです。それでも展示会の通訳は通訳デビューをして場数を踏みたい人にはうってつけなお仕事です。というのも拘束時間が長い割には実際に通訳者としての「業務時間」がとても短いからです。恐らく拘束時間全体の10%くらいしか通訳はしてないような気がします。「え?たったそれだけ?少なくないですか?」と言われそうですが、デビューしたての頃はそう何時間も連続稼働するのは大変ですし、なんと言っても「挫折のもと」ですからね。

反対に、通訳としての稼働時間が少ないことのデメリットは

「ヒマ」なこと

「ヒマ」だと立ちっぱなしでいることがものすごく意識されて辛いこと

です。

一般的に日本企業のブース担当だとかなり時間を持て余します(私語を慎む方が多い)。一方、中国や台湾など中華圏企業のブースならば現地スタッフさんから中国語でいろいろお話を聞けたりするので、お客さんが少なくても中国語を話す機会は多くなります。

通訳は高校生くらいからあこがれていたカッコイイ職業ですが、まだまだ全然カッコよくなれません。カッコよくなりたいよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

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みどり

中国語発音指導士 中国語学習サポーター 中国語通訳案内士

台湾で16年間中国語を学びました。
語学教材CDの音声吹き込みのバイト経験あり。
音読大好き。演技派。
オンライン中国語音読サロン「なりきり朗読劇クラブ」が大好評。
メールアドレス:midori55shonanbs@gmail.com

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