あっという間に2019年も半年過ぎてしまいました。
先週までは動画の翻訳やら展示会の通訳業務で四苦八苦しておりました。何年やっても楽にこなせるという感覚は残念ながらありません( ;∀;)
ついついなにか「特効薬」のようなものがないかとネットでサーチしてしまいがちですが、地道に経験を積み、日々少しずつでも研鑽する以外に方法はないのでしょう( ;∀;)
ちょうど先週末に通訳訓練中の方から学習相談的なお話を伺う機会があったのですが、私がしていることと言えば「目にした中国語を音読する」ことです。
昨日はちょうどこんな面白い記事があったのでちょっと長いけれど音読してみました。上海の高島屋がクローズするという話。
音読する際、今回はちょうどまた別の相談者さんから「第2声」について質問があったので私もいつもよりも気をつけて読むようにしました。意識しないと私たち日本人の第2声はどうしても上がり方が足りなくて中途半端になってしまいます。ちょうど先日、神戸の森川先生がFBで「第2声は鷲が翼を広げて羽ばたこうとするイメージ」で読むとよい、と書いていらしたので早速実践。そうしたら確かにちゃんと上手く力が入って自然に読めました!イメージ、大事です。
さて、7月はおかげさまでお仕事のご依頼を数多くいただいております。
とりあえず今週は後半3日間におよぶ台湾の玉山神学院(キリスト教の牧師養成機関)から日本に研修に来ている学生さんのアテンド通訳がメインとなりそうなので、今日はこの通訳の下準備をしようと思います。
この案件はかれこれ10年ほど前から毎回この時期にお手伝いさせていただいています。私が担当するのは「日本三大寄せ場」の一つと呼ばれる横浜の寿地区でのフィールドワークの通訳。
「寄せ場」と言ってすぐわかる人も今はあまり多くないのかもしれません。要は日雇い労働者の集まる街で、横浜の寿地区は東京の山谷、大阪のあいりん地区に次ぐ規模です。
ドヤと呼ばれる簡易宿泊所が密集していて、かつては京浜地区の港湾建設などで多くの日雇い労働者が仕事を求めてこの地区で寝泊まりしていました。今はもうすっかり日雇いの仕事がなくなってしまい、高齢化した元労働者たちの多くが生活保護を受けながら暮らす「福祉の街」に姿を変えています。(狭い地区のあちこちにデイケアサービスがあります)いわゆる3Kという仕事をしてきた人たちなので大ケガを負ったり、体を壊してしまった人たちが大勢います。
普通に暮らしていたら絶対に見ることの出来ないであろう日本の貧困の縮図のような地区なので、毎回台湾の学生さんたちに説明してもなかなか納得してもらえません。
フィールドワークでは週に一度行われる公園での炊き出し活動やバザーの手伝いもしてこの町に住む人たちやボランティアで支えている人たちと触れ合います。三日間かけて腹落ちしてくれたらなと思います。